にしかたの昔語り
かぼちゃころがし
毎年旧暦8月15日夕刻斎行です。
八幡神社境内にて
平成23年9月30日,尾花沢市大字丹生の八幡神社に伝わる「かぼちゃころがし」というお祭りを見学してきました。夕方から八幡神社の御例祭があり,それに続いてかぼちゃころがしの行事がありました。境内は夜祭でお店も立ち,なかなか賑やかでした。
夜にホームビデオカメラで撮影しましたので,画質はよくありません。写真も含めてプライバシーなどの面で自分が映っている部分の画像の削除を希望される方は宮司さんを通してご連絡ください。
言い伝えによれば敵に攻められた領主が城からかぼちゃをころがして石を落としているように見せかけて敵を撃退した,というのが由来のようです。
振りかぶって第一球,投げました!(歳がわかる古い表現ですね)
似たような話として,母から聞いた話では富並の鬼兜城の殿様が敵に攻められたときに城から米を落として滝のように見せかけた,という話を聞いたことがあります。湯野沢の熊野山城にも同じような話が伝わっているようです。敵に攻められるというのに大切な兵糧を文字通り水のように流すなんてそんな馬鹿な,などとまじめに考えないで,遊びもかねて運試しなんだと思って気楽に見学しよう,と思ってみておりました・・・。
お孫さん?とのかぼちゃころがし,楽しそうですね。周りも盛り上がってます。
日本のお祭りでは崖から大木の柱を落としたり,馬で崖を駆け下ったり,新婚さんを雪の積もった崖から投げ落としたり,といったことがしばしば行われています。いってみればかぼちゃをころがすという行為も何か厄落しのような意味があるのではないでしょうか?あるいは神様が天からすさまじい勢いで降りてくる様子を再現したものとも考えられます。そもそも昔はかぼちゃでなくて何か別のものを落としていたのではないでしょうか?例えばあの坂を馬で駆け下りるとか,そういった行事ではなかったのではないかと思いました。少し調べてみたいと思っています。
とりあえずはリラックスしてビデオをどうぞ。